浦安音楽ホールが初めて迎える新春 ニューイヤーコンサート

ここ浦安音楽ホールが誕生して初めて迎える新春。その巻頭を飾ったのは古楽アンサンブル「リクレアツィオン・ダルカディア」によるニューイヤーコンサートでした。今回は中心メンバーの4人に加え、ゲスト奏者4人も参加する「浦安スペシャル」です。

新年営業初日となる1/4(木)朝、楽器の中でも要となる「チェンバロ」がコンサートホールに運び込まれました。チェンバロはとても繊細で、この楽器の搬入がホールにとって初めてということもあり、緊張感が漂う中での作業となりました。そして奏者でもある渡邊孝氏本人による念入りな調律。そのあいだにも、ふだんはヨーロッパ各地で活躍の精鋭たちが続々と参集、舞台上のスクリーンにはイタリア在住でもある渡邊氏が撮影したイタリアの美しい建物や風景写真が映し出され、本番さながらのリハーサルが始まりました。

「チェンバロ」は乾燥にもデリケートなため、舞台袖に濡れタオルを吊るし、ホール内の湿度を噴霧器によって一定に保つなど大変気を遣いましたが、その甲斐あって2日間のリハーサルは無事終了しました。

そして本番を迎えた1/6(土)。第1部ではヴァレンテ、モンテヴェルディ、ファリーナと言った古き良きイタリアを連想させる優雅で心地の良い音楽の数々。そして第2部のヴィヴァルディ作曲「四季」で会場は最高潮に。途中、バロック・ヴィオラが犬の遠吠えをコミカルに模写してみせるなど、臨場感に溢れる場面が随所に織り交ぜられました。大きな拍手をくださったお客様が満足された表情で家路につかれ、初めての浦安ニューイヤーコンサートは大盛況に終わりました。